家づくりで後悔しやすいポイント10選|業界の中から見てきた「やっておけばよかった」

家づくりで後悔しやすいポイント10選|業界の中から見てきた「やっておけばよかった」 後悔・失敗事例

結論:後悔の多くは「比べずに決めた」「急いで決めた」ことから生まれる

家づくりの後悔は、間取りや設備のような「目に見えるもの」だけではありません。
実は、進め方の段階で生まれる後悔が少なくありません。

ここでは、お金・会社選び・間取り・住んでからの4つに分けて、後悔しやすいポイントをまとめます。

なお、ここで挙げる「後悔」は、一般にいわれやすい傾向をまとめたものです。すべての人に当てはまるわけではありません。また、後悔しやすい点の多くは、契約の前に確認すれば減らせるものです。「いつ、何を確認するか」もあわせて書いていきます。

この記事の読み方

  • これから情報収集を始める人:10項目を一通り読み、最後のチェックリストで「自分が後回しにしそうな項目」に印をつけます。
  • 展示場や打ち合わせを始めた人:お金と会社選びの項目を重点的に見て、今の進み方と照らし合わせます。
  • 契約が近い人:「契約を急いでしまった」「見積もりの中身」の項目を読み、契約書類の確認に進みます。住宅会社と契約する前に確認したい書類とチェックポイントも役立ちます。

お金の後悔

1. 本体価格だけで予算を決めた

諸費用や外構、照明・カーテンなどを含めていなかったため、最終的に予算オーバー。
→ 関連記事:見積もりに入っていない費用とは?注文住宅で本体価格以外にかかるお金

2. 借りられる額いっぱいで借りた

入居後の生活費や教育費を考えると、毎月の返済が重く感じるように。
→ 関連記事:注文住宅の予算の決め方

参考までに、【フラット35】の公式案内では、借入の条件として「総返済負担率」(年収に占める、すべての借入の年間返済額の割合)が示されています。年収400万円未満は30%以下、年収400万円以上は35%以下とされています。ただしこれは審査上の上限の考え方で、「毎月の暮らしに無理がない額」とは別の話です。教育費や車の買い替え、老後の備えを含めて、実際の家計から逆算して決めましょう。詳しくは注文住宅の予算の決め方で整理しています。

3. 打ち合わせのたびに少しずつ追加した

1つ1つは小さな金額でも、積み重なると大きな差になります。
→ 追加のたびに最新の総額を確認する方法は、注文住宅で予算オーバーする人がやりがちな3つのことで書いています。

住宅会社選びの後悔

4. 1社しか比べなかった

「ほかの会社ならどうだったんだろう」という気持ちが、住んでからも残りがちです。

比べるといっても、何社も回って疲れてしまっては本末転倒です。住宅会社は何社比較するのがちょうどいい?、注文住宅の相見積もりは失礼?上手な進め方と角が立たない断り方も参考にしてください。会社のタイプの違い(ハウスメーカーと工務店)はハウスメーカーと工務店の違いで整理しています。

5. 契約を急いでしまった

「今月中なら値引きできます」と言われて、比べる前に契約してしまうケース。
→ 関連記事:「今月中なら値引き」は本当にお得?契約を急いで後悔するパターンと防ぎ方

6. 担当者との相性を軽く見ていた

打ち合わせは長く続きます。話しやすさや、説明の分かりやすさは大切です。

間取りの後悔

7. 生活動線を想像しきれなかった

特に洗濯と収納の動線は、毎日のことなので後悔が大きくなりがちです。
→ 関連記事:間取りで後悔しやすいポイント10選

8. 広さだけを優先した

広さを取ったぶん、冷暖房や掃除の負担、固定資産税が増えたという声もあります。
→ 広さの考え方は、30坪・35坪でどんな家が建つ?も参考になります。

住んでからの後悔

9. 外構を後回しにした

入居後に費用が足りず、駐車場や庭が手つかずのままに。

10. メンテナンスの費用を考えていなかった

外壁や設備は、いずれ手入れや交換が必要になります。

引き渡し後の保証については、国土交通省の民間建設工事標準請負契約約款(令和元年12月改正)で、契約不適合責任の担保期間が「引渡しから2年、設備機器等は1年」とされています(会社が実際に採用している契約書とは異なる場合があります)。保証の範囲や期間は会社ごとに違うため、契約前に書面で確認しておくと、住んでからの費用の見通しが立ちます。保証と事業者の備えは、住宅の保証と瑕疵担保で詳しく扱っています。

後悔しやすい人の特徴と、確認のタイミング

10項目は、次のように、起こりやすい時期が分かれます。

時期 起こりやすい後悔 この時期にやっておくこと
情報収集のころ 1社しか比べない、予算を本体価格で考える 総額で予算の枠を決める、複数社の情報を集める
打ち合わせのころ 追加を重ねる、動線を想像しきれない 追加は金額つきで記録、実際の暮らしの1日を書き出す
契約のころ 契約を急ぐ、見積もりの中身を見ていない 含まれる・含まれないものを書面で確認
着工〜入居後 外構を後回し、メンテナンス費を考えていない 外構とメンテナンス費の予算を、最初から確保

よくある質問(Q&A)

Q. 後悔を完全になくすことはできる?

難しいと思います。完璧な家はなかなかなく、住んでから気づくこともあります。ただ、「比べなかった」「確認しなかった」が理由の後悔は、進め方で減らせます。

Q. 何から手をつけるのがいい?

先に総額の予算の枠を決め、その枠の中で優先順位を整理する流れが基本です。進め方の全体像は注文住宅は何から始める?失敗しない家づくりの順番とスケジュールにまとめています。

Q. 夫婦で意見が合わず、決められない。

お互いの「譲れないこと」を書き出して、重なる部分から決める方法があります。夫婦で家づくりの意見が合わないときの決め方で5つのステップを紹介しています。

Q. 見積もりに入っていない費用が心配。

諸費用、外構、照明、カーテン、引っ越し費用などが別になる場合があります。何が含まれるかは会社ごとに違うため、見積もりに入っていない費用とは?を見ながら、会社に書面で確認してください。

Q. 入居後に外構の費用が足りなくなりそう。

外構は後回しにされやすい項目です。外構を後回しにして後悔する理由と外構工事の費用と業者の選び方で、予算の考え方を整理しています。

後悔を減らすためのチェックリスト

  • ☐ 予算を、本体価格ではなく総額で決めた
  • ☐ 毎月の返済額を、家計から逆算して家族で確認した
  • ☐ 追加・変更は、金額つきの一覧で記録している
  • ☐ 2〜3社以上の提案を、同じ条件で比べた
  • ☐ 担当者の説明の分かりやすさ、相性を確認した
  • ☐ 暮らしの動線(洗濯・収納)を、実際の1日で想像した
  • ☐ 外構とメンテナンスの費用を、最初から予算に入れた
  • ☐ 保証の範囲・期間を書面で確認した

後悔を減らすために、最初にやっておきたいこと

  1. 予算は総額で、無理なく返せる額で決める
  2. 住宅会社は、同じ条件で複数社を比べる
  3. 契約は、比べ終わってから

最初の比較は、家にいながら始められます。

まとめ

  • 家づくりの後悔は、進め方の段階で生まれることが多い
  • 総額で予算を決め、複数社を比べ、契約は比べ終わってから
  • 外構やメンテナンスなど、住んでからのお金も最初に考えておく

次の一歩

  1. 総額ベースの予算の枠を、注文住宅の予算の決め方で決める
  2. 見積もりに含まれない費用を、見積もりに入っていない費用とは?で洗い出す
  3. 契約を急かされたら、「今月中なら値引き」は本当にお得?を読み返す

出典(2026年10月21日確認)

制度や条件は変わることがあります。契約前に、各社・各金融機関の最新の案内を確認してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました