結論:外構は「住宅会社」と「外構の専門業者」の両方から見積もりを取って比べる
外構工事は、住宅会社にまとめて頼む方法と、外構の専門業者に別に頼む方法があります。
どちらが良いかは、予算・スケジュール・こだわりによって変わるので、両方の見積もりを比べるのがおすすめです。
外構工事の主な内容
- 駐車場(コンクリート、カーポート)
- 門まわり(門柱、ポスト、表札、インターホン)
- アプローチ(玄関までの通路)
- フェンス・目隠し
- 庭(植栽、芝生、ウッドデッキ)
- 照明
費用は、広さや素材、工事の内容によって大きく変わり、公的な目安はありません。複数の見積もりで比べるのが確実です。
住宅会社に頼む場合と、専門業者に頼む場合
| 住宅会社にまとめて頼む | 外構の専門業者に頼む | |
|---|---|---|
| 手間 | 窓口が1つでラク | 自分で業者を探して打ち合わせる |
| 住宅ローン | 建物と一緒に借りられる場合がある(金融機関による) | 別に支払いが必要になることがある |
| 費用 | 下請けに出す場合、費用が上がることがある | 直接頼むので、費用を抑えやすいことがある |
| 提案 | 建物と一体のデザインにしやすい | 外構専門ならではの提案がある |
| スケジュール | 建物の完成に合わせやすい | 引き渡し後の工事になることが多い |
こういう人は、こちらを先に検討する
どちらが合うかは、家づくりの進み方や優先したいことで変わります。目安として、次のように考えてみてください。
- 窓口を増やしたくない人、打ち合わせの時間が取りにくい人:住宅会社にまとめて頼む案から検討します。そのうえで、見積もりの内訳が分かる形で出してもらえるかを確認します。
- 予算が厳しく、少しでも費用を抑えたい人:専門業者の見積もりも取って、同じ条件で比べます。ただし、安さだけで決めず、内訳と保証の中身まで確認しましょう。
- 庭やカーポートなど、外構にこだわりがある人:施工例の多い専門業者の提案も聞いてみます。建物との取り合い(玄関まわりの高さや排水など)は、住宅会社とも共有しておくと安心です。
- 建築費でほとんど予算を使い切りそうな人:外構の予算を後回しにすると、住み始めてから困ることがあります。早い段階で外構の概算を取り、全体の資金計画に入れておきましょう(外構を後回しにして後悔する理由)。
業者を選ぶときのポイント
- 見積もりの内訳が分かりやすいか
- 施工例が、自分たちの好みに近いか
- 保証やアフターの内容
- 現地を見たうえで提案してくれるか
見積もりを比べるときの具体的なやり方
外構の見積もりは、会社ごとに項目の分け方が違うため、総額だけを並べても比べにくいことがあります。次の点をそろえて比べると、違いが見えやすくなります。
| 比べる項目 | 確認すること |
|---|---|
| 工事の範囲 | 駐車場・門まわり・フェンス・植栽など、どこまで含まれているか |
| 数量と仕様 | 面積、長さ、素材、メーカー品の型番が書かれているか |
| 諸経費・運搬・処分費 | 「一式」とだけ書かれていないか。含まれる内容を聞く |
| 追加工事の扱い | 地面を掘ってから分かる追加が出たとき、どう精算するか |
| 工期と支払い時期 | 着工の時期、完了の時期、支払いのタイミング |
| 保証・アフター | 保証の期間と対象、連絡先 |
2社以上に同じ要望と同じ図面を渡して見積もりを依頼すると、差の理由を聞きやすくなります。「なぜこの金額の差が出るのか」を説明してくれるかどうかも、業者を見るポイントです。見積もりの取り方の基本は、注文住宅の相見積もりは失礼?上手な進め方も参考にしてください。
契約前に知っておきたい公的な情報
建設業の許可と「軽微な工事」
国土交通省の説明では、建設工事の完成を請け負う営業には、原則として建設業法にもとづく許可が必要です。ただし「軽微な建設工事」だけを請け負う場合は、許可がなくてもよいとされています。同省のページでは、軽微な建設工事の金額の基準が次のように示されています(消費税・地方消費税を含めて判断)。
- 建築一式工事:工事1件の請負代金が1,500万円未満(または延べ面積150㎡未満の木造住宅工事)
- 建築一式工事以外:工事1件の請負代金が500万円未満
外構工事は、金額が小さいものが多く、許可がなくても請け負える範囲に収まることがあります。許可の有無だけで業者の良し悪しは決まりませんが、工事の金額が大きい場合は、許可の有無や許可の種類を確認する材料になります。金額の基準は改正されることがあるため、最新の内容は国土交通省や都道府県の窓口で確認してください。
ブロック塀をつくる場合の安全基準
敷地の境にブロック塀をつくる場合は、安全面の確認が欠かせません。国土交通省の「ブロック塀の点検のチェックポイント」には、補強コンクリートブロック造の塀について、次の目安が示されています。
- 高さは地盤から2.2m以下
- 厚さは10cm以上(高さが2mを超え2.2m以下の場合は15cm以上)
- 高さが1.2mを超える場合は、長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの5分の1以上突き出した控え壁がある
- コンクリートの基礎がある
- 傾きやひび割れがない
これらは点検の目安で、実際の設計や施工は専門家の判断が必要です。ブロック塀を希望する場合は、見積もりの時点で「この基準を満たす仕様か」を業者に聞いておくと、後のやり直しを避けやすくなります。
訪問販売で外構・リフォームを勧められたとき
突然訪問してきた業者に「今なら安くする」と契約を急がされた場合は、その場で決めないようにしましょう。消費者庁のページでは、訪問販売によるリフォーム契約について、契約書面を受け取った日から原則8日間以内であれば、書面または電子メール等で通知してクーリング・オフ(契約解除)ができるとされています。対象になるかどうかは契約の形によって異なるため、迷ったら消費者ホットライン「188」に相談してください。
よくある質問
Q1. 外構の費用は、建築費の何割くらい見ておけばよいですか?
公的に示された目安は見つかっていないため、この記事では割合を示しません。広さ・素材・工事の内容で大きく変わるので、設計の早い段階で住宅会社と専門業者に概算の見積もりを依頼し、資金計画に入れるのが確実です(予算全体の考え方は注文住宅の予算の決め方)。
Q2. 外構の費用も住宅ローンに含められますか?
金融機関やローンの種類によって異なります。たとえば【フラット35】のご利用条件のページでは、借入額の上限は「建設費または購入価額」と記載されていますが、外構費用が対象になるかどうかの記載は確認できませんでした。外構を含めたい場合は、申し込み前に、検討中の金融機関に「外構の費用を借入対象にできるか、いつ資金を受け取れるか」を確認してください。
Q3. 外構を引き渡しの後に回しても問題ありませんか?
予算の都合で段階的に進める人もいます。ただし、駐車場の位置や排水、給排水管の配管、建物の周りの高低差などは、建物の計画と関係します。後から工事をするつもりでも、全体の図面は先に作っておくと、やり直しの手間を減らせます。
Q4. 一括見積もりサービスを使うと、必ず契約しなければなりませんか?
見積もりを依頼しただけで、契約の義務が生じるわけではありません。ただし、依頼後に電話やメールで連絡が来ます。連絡を受けられる時間帯や連絡手段を決めておくと、やりとりが負担になりにくくなります。
Q5. 見積もりで「一式」とだけ書かれていたら、どうすればよいですか?
「何が含まれているか」「数量や仕様はどうなっているか」を、業者に書面で確認しましょう。内訳を出してもらえない場合は、ほかの業者の見積もりと比べにくいため、判断材料として慎重に扱います。
外構の見積もりを比べる方法
外構の専門業者を複数探すのは手間がかかりますが、一括で見積もりを依頼できるサービスもあります。
※見積もり依頼後に、電話やメールで本人確認の連絡があります。大分県・山形県・青森県・秋田県・福井県・鳥取県・愛媛県・香川県・沖縄県・石川県・徳島県・宮崎県は対象外です(2026年10月時点の条件)。
見積もりを取る前のチェックリスト
- ☐ 外構で必要なもの(駐車台数、目隠し、門まわりなど)を、優先順位をつけて書き出した
- ☐ 住宅会社の外構プランと、専門業者の見積もりの、両方を取る予定を立てた
- ☐ 見積もりの範囲・数量・仕様を、会社ごとにそろえて依頼した
- ☐ 追加工事が出たときの精算方法を確認した
- ☐ 保証とアフターの内容を確認した
- ☐ ブロック塀などを希望する場合、安全基準を満たす仕様か聞いた
- ☐ 外構費用をローンに含められるか、金融機関に確認した
- ☐ 契約を急がせる業者でないか、その場で決めずに持ち帰った
まとめ
- 外構は住宅会社と専門業者、両方の見積もりを比べる
- 手間・ローン・費用・提案・スケジュールの違いで選ぶ
- 内訳と施工例、保証を確認して業者を決める
- 見積もりは範囲・数量・仕様をそろえて比べる。「一式」は内訳を確認する
- ブロック塀など安全に関わるものは、基準を満たす仕様かを事前に確認する
- ローンに含められるかは、金融機関に確認する
次の一歩
- 外構で実現したいことを、優先順位をつけて書き出す
- 住宅会社に、外構プランと概算の見積もりを出してもらう
- 専門業者にも、同じ条件で見積もりを依頼する(注文住宅の相見積もりは失礼?上手な進め方)
- 外構を含めた資金計画を見直す(注文住宅の予算の決め方、外構を後回しにして後悔する理由)
出典(2026年10月21日確認)
- 外構・エクステリア比較プロ 案件の成果・否認条件(A8.net管理画面、2026年10月確認)
- 国土交通省「建設業の許可とは」 https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000080.html(確認日 2026-10-21)
- 国土交通省「ブロック塀の点検のチェックポイント」 https://www.mlit.go.jp/common/001239765.pdf(確認日 2026-10-21)
- 消費者庁「悪質なリフォーム事業者にご注意ください!!」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_031(確認日 2026-10-21)
- 住宅金融支援機構【フラット35】「ご利用条件」 https://www.flat35.com/loan/lineup/flat35/conditions/index.html(確認日 2026-10-21)
制度や基準は変わることがあります。契約前に、最新の内容を各機関や金融機関で確認してください。


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