結論:資料は広めに、打ち合わせは2〜3社に絞る
住宅会社の比較は、少なすぎても多すぎても判断が難しくなります。
おすすめは、段階によって数を変えることです。
| 段階 | 比べる数の目安 | やること |
|---|---|---|
| 情報集め | 3〜5社程度 | プラン・資金計画・カタログを取り寄せる |
| 打ち合わせ | 2〜3社 | 具体的な間取りと見積もりを詰める |
| 最終判断 | 1〜2社 | 細かい条件をすり合わせて決める |
※あくまで目安です。家族の状況や時間に合わせて調整してください。
なお、「何社比べるべきか」について、国などの公的な目安は見当たりません。上の表は、比べる手間と判断のしやすさのバランスから考えた目安です。
みんなはどこで候補を見つけている?
国土交通省の「令和6年度 住宅市場動向調査」(2023年4月〜2024年3月に住み替えなどをした世帯が対象)では、注文住宅を建てた世帯が施工者を探した方法(複数回答)は、住宅展示場が50.8%、インターネットが46.6%、知人等の紹介が25.1%でした。
複数の方法を組み合わせて候補を探している人が多いことがうかがえます。候補を見つける方法が多いほど、比べる会社も増えがちです。だからこそ、段階ごとに数を絞る考え方が役に立ちます。情報の集め方の使い分けは、家づくりの情報収集、何を見ればいい?で紹介しています。
少なすぎると起こること
- 1社だけだと、金額や提案が良いのか判断できない
- 「ほかの会社ならどうだったのか」という気持ちが残る
多すぎると起こること
- 打ち合わせの時間と気力が足りなくなる
- 提案が混ざって、何が良かったか分からなくなる
- 断る連絡の負担が増える
段階ごとに、何を比べる?
数を絞るときは、段階ごとに「比べるもの」を変えると、迷いが減ります。
情報集め(3〜5社程度)
- 建てたい場所が施工エリアに入っているか
- だいたいの総額の幅(本体価格だけでなく、付帯工事や諸費用を含めた額)
- 得意な家のタイプ(平屋、二世帯、性能重視など)
ここでは細かい違いより、「明らかに合わない会社」を外すことを目的にします。
打ち合わせ(2〜3社)
- 同じ要望を伝えたときの、間取りの提案と見積もり
- 見積もりに含まれている範囲(見積もりに入っていない費用とは?)
- 担当者の説明の分かりやすさ(営業担当、信頼できる人の見分け方)
条件をそろえないと比べられないので、要望や予算は各社に同じ内容で伝えます。
最終判断(1〜2社)
- 契約書・約款・仕様書の内容(契約前に確認したい書類)
- 保証と点検の内容(住宅の保証と瑕疵担保)
- 支払いの時期と金額(注文住宅の支払いはいつ、いくら?)
比べすぎて疲れないコツ
1. 最初に「比べる基準」を決める
総額、間取り、性能、保証、担当者など、比べる項目を決めておくと、迷いにくくなります。
→ 詳しくは住宅会社の選び方|7つのポイント
2. 比較表をつくる
会社ごとの特徴を1枚にまとめると、頭の中で比べる必要がなくなります。
3. 「ここはない」と思ったら早めに外す
迷っている会社を残し続けると、疲れの原因になります。
外す理由の例は、次のようなものです。
- 予算の上限を、どう調整しても超えてしまう
- 建てたい場所が施工エリアに入っていない
- 質問への答えがあいまいなまま、改善されない
- 家族の誰かが、強い違和感をもっている
外すと決めたら、早めに連絡しましょう。伝え方は相見積もりは失礼?角が立たない断り方が参考になります。
4. 情報集めは家にいながら済ませる
展示場を何か所も回る前に、プランと資金計画を取り寄せて、打ち合わせする会社を絞ると、体力と時間を節約できます。
展示場に行くときの準備は、住宅展示場に行く前にやるべき3つのことでまとめています。
ケース別:何社くらいがよい?
- 共働きで時間が取りにくい人:打ち合わせは2社に絞り、情報集めは資料の取り寄せで済ませる。夫婦で役割を分けて、片方が資料を整理するのも一つの方法です
- 土地がまだない人:土地探しを手伝ってくれるかで候補が変わるので、情報集めの段階は少し広めにとる(土地探しと住宅会社選びはどっちが先?)
- ハウスメーカーと工務店の両方が気になる人:打ち合わせの段階に、それぞれ1社以上を残すと、違いが見えやすくなる(ハウスメーカーと工務店の違い)
- すでに気になる1社がある人:その会社に決める前に、比べる相手として1〜2社の提案を見ておくと、金額や提案の良さを確かめやすい
- もう疲れてしまった人:比べる項目を3つ程度に減らし、表の上位2社だけで続ける
よくある質問
Q. 1社だけで決めるのは、だめですか?
A. だめというわけではありません。ただ、比べる相手がいないと、金額や提案が自分たちに合っているかを確かめにくくなります。気になる会社が決まっていても、ほかの1〜2社の提案を見ておくと、納得して決めやすくなります。
Q. 5社以上と打ち合わせをしても問題ありませんか?
A. 問題はありませんが、打ち合わせのたびに時間と気力を使います。打ち合わせを重ねるほど、各社が提案のために時間をかけることにもなるので、比べる基準で早めに絞るのがおすすめです。
Q. 断ったあとで、やはりその会社が良かったと思ったら?
A. 改めて連絡すること自体はできます。ただ、その間にプランや見積もりの条件が変わっていることもあるので、改めて確認が必要です。後悔を減らすために、外す前に比較表で理由を確かめておきましょう。
Q. 比べる期間は、どのくらい見ておけばいいですか?
A. 家族の状況や土地の有無で変わります。全体のスケジュールは家づくりの期間はどれくらい?を参考に、比べる期間を決めておくと、だらだら続くのを防げます。
比べる前のチェックリスト
- ☐ 比べる項目(総額・間取り・性能・保証・担当者など)を決めたか
- ☐ 予算の上限を、家族で決めたか(注文住宅の予算の決め方)
- ☐ 各社に同じ要望・同じ予算を伝えたか
- ☐ 比較表をつくったか
- ☐ 外す会社には、早めに連絡したか
- ☐ 比べる期間の目安を決めたか
まとめ
- 資料は広めに、打ち合わせは2〜3社に絞る
- 比べる基準と比較表で、迷いと疲れを減らす
- 情報集めは家で済ませて、打ち合わせに力を使う
- 段階ごとに「比べるもの」を変えると、数を絞りやすい
- 外すと決めた会社には、早めに連絡する
次の一歩
- 比べる項目を3〜6つに決め、比較表の見出しにする
- 情報集めの段階の会社を書き出し、施工エリアと総額の幅で絞る
- 残った2〜3社に、同じ条件でプランと見積もりを依頼する
出典(2026年10月21日確認)
- 国土交通省住宅局「令和6年度 住宅市場動向調査 報告書」(令和7年6月)https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001900667.pdf


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