収納は多ければいい?家族に合う収納の考え方と、よくある後悔

収納は多ければいい?家族に合う収納の考え方と、よくある後悔 間取り・性能・設備

結論:大事なのは「量」より「場所」。使う場所の近くに、使うものに合った収納を

「収納はたくさんあったほうがいい」と考えがちですが、収納を増やすとそのぶん部屋が狭くなり、費用も上がります。
後悔しない収納づくりのポイントは、量よりも、どこに・何をしまうかです。

収納でよくある後悔

  • 量は十分なのに、使う場所から遠くて結局出しっぱなし
  • 奥行きが深すぎて、奥のものが取り出せない
  • ウォークインクローゼットを広くしたら、部屋が狭くなった
  • 玄関に、ベビーカーやアウトドア用品を置く場所がない
  • 掃除機やストック品の置き場所を考えていなかった

収納を考える3つのステップ

ステップ1:今の持ち物を書き出す

服、本、季節の家電、日用品のストック、趣味の道具など、今の家にあるものを大まかに書き出します。

ステップ2:「どこで使うか」を決める

使う場所の近くにしまえるように、収納の場所を決めます。

場所 しまいたいもの
玄関 靴、傘、ベビーカー、アウトドア用品、コート
キッチン 食器、食品ストック、家電
洗面所 タオル、洗剤、下着・パジャマ
リビング 書類、子どものおもちゃ、掃除道具

ステップ3:しまうものに合わせて、奥行きと高さを決める

しまうものの大きさに合わせると、ムダなスペースが減ります。

収納の種類と、向いている使い方

収納の種類 向いているもの 気をつけたい点
ウォークインクローゼット 家族の衣類をまとめて管理したい 通路の面積がとられる。人が入る分、空気がこもらない工夫も
壁面クローゼット(一般的な押入れ型) 寝室や子ども部屋の衣類 奥行きがあると、奥の物が出しにくい
玄関のシューズクローク 靴、ベビーカー、アウトドア用品 出入りの動線を邪魔しない位置に
パントリー 食品ストック、防災備蓄 キッチンから近い位置に。棚の奥行きは浅めが取り出しやすい
リビングの壁面収納・カウンター下 書類、子どもの物、掃除道具 見せたくない物は扉つきに
小屋裏(屋根裏)収納 季節物、使用頻度の低い物 出し入れの負担が大きい。条件があるため、次項を確認

小屋裏収納(ロフト)はどう扱われる?

小屋裏収納は、収納を増やす方法として挙がりやすいものです。建築基準法施行令では、一定の条件を満たす小屋裏物置は、階数の算定で「階」とみなされないとされています。新宿区の資料によると、主な条件は次のとおりです。

  • 小屋裏などの余剰空間に設け、用途は収納に限る
  • 建物の用途が住宅であること
  • 同じ階の小屋裏物置の水平投影面積の合計が、その階の床面積の2分の1未満
  • 最高の内法高さが1.4m以下
  • はしごなどが固定式でない

この資料の内容は階数の算定についてです。床面積や固定資産税上の扱い、細かな運用は、自治体によって異なる場合があります。小屋裏収納を計画するときは、住宅会社を通じて、建築を確認する自治体や確認検査機関に確認してもらいましょう。

ケース別:こういう人は、ここを先に確認

こういう人は 先に考えたいこと
子どもが小さい 玄関の収納と、おもちゃ・学用品を子どもが自分で戻せる高さ(子育て世帯の間取り)
共働きで、家事時間が短い 洗濯物をしまう場所が、洗う・干す場所の近くにあるか
趣味の道具が多い 趣味の物を置く専用の場所があるか。サイズ(長さ・高さ)を測る
防災の備蓄を置きたい 取り出しやすい場所に、ほかの食品ストックと一緒に置けるか
今の家が収納不足で困っている 「困っている場所」を書き出して、新居で同じ困りごとが起きない位置にするか
持ち物が少ないほう 収納を減らしたぶんを、リビングなどの広さに回す選択肢

持ち物を測るときのコツ

収納量の公的な基準はありません。目安は、自分たちの持ち物から考えるのが確実です。

  1. 大きい物(衣類ケース、掃除機、布団、季節家電)から、幅・奥行き・高さを測る
  2. 同じ種類をまとめ、「どこで使うか」ごとに分ける
  3. 年に数回しか使わない物と、毎日使う物を分ける(毎日使う物は使う場所の近くに)
  4. 今は持っていない物(将来増える物)も、家族構成の変化から考える

よくある質問

Q. 収納は延べ面積の何割あればいいですか?

公的に定められた目安は確認できませんでした。割合よりも、持ち物の量と使う場所から考えるほうが失敗が少なくなります。複数の会社のプランを見て、実際の収納の取り方を比べましょう。

Q. 収納を増やすと、費用や広さはどうなりますか?

収納を増やすと、そのぶん居室などの面積が減るか、延べ面積が増えて建築費が上がります。どちらを優先するかは、予算とのバランスです(予算の考え方は家づくりの予算、全体の広さは坪数の考え方)。

Q. 造り付けの収納と、置き家具の収納は、どちらがいいですか?

造り付けは、空間を無駄なく使いやすい一方、あとから変えにくくなります。置き家具は自由度が高い反面、部屋が狭く見えやすい面があります。「変わりにくい物(衣類、玄関の靴)」は造り付け、「変わりやすい物(子どもの物、趣味の物)」は可変性を持たせる、という考え方もあります。

Q. 収納の後悔は、住んでから直せますか?

棚やラックの追加でできる範囲もありますが、壁の中の下地が必要な造り付けは、後からだと難しい場合があります。棚を取り付ける予定がある場所は、下地を入れておけるかを会社に相談しておくと安心です。

打ち合わせ前のチェックリスト

  • ☐ 今の持ち物を書き出した(服、本、季節家電、ストック品、趣味の道具)
  • ☐ 収納を置く場所を「使う場所」から考えた
  • ☐ 玄関に、靴以外(ベビーカー、傘、外の道具)の置き場所がある
  • ☐ 奥行きは、しまうものに合っている
  • ☐ 小屋裏収納を設ける場合、条件を会社に確認した
  • ☐ 収納のために減る居室の広さを、図面で確認した
  • ☐ 将来増える物(子どもの物など)の置き場所を想定した

複数社のプランで、収納の考え方を比べる

収納の取り方は、住宅会社によって考え方が違います。
複数のプランを比べると、「この会社は使う場所の近くに収納をつくっている」などの違いが見えてきます。

次の一歩

  1. 持ち物を書き出して、使う場所ごとに分ける
  2. 気になる後悔ポイントを、間取りで後悔しやすいポイント10選で確認する
  3. 複数のプランで、収納の取り方を比べる(比べ方は間取りプランの比べ方)

まとめ

  • 収納は量より、使う場所の近くにあるかが大事
  • 持ち物を書き出し、使う場所としまうものから考える
  • 複数社のプランで、収納の考え方を比べる

出典

確認日はすべて 2026-10-21 です。

制度や取扱いは変わることがあります。計画時に、建築を確認する自治体などの最新の案内を確認してください。

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